なるほど 豆知識

H26.3月号  「嘉川小学校の校庭芝生化について」        記事提供:松崎浩三((有)ゴルフ工房Kappar Works)

ご存知の方も多いと思いますが、地元嘉川小学校の校庭一面を、芝生化するとの発表がありました。
校庭の芝生化は、全国的に注目され広まりつつありますが、まだ山口県には事例が少なく、管理が大変で維持費がかかるのではないかとの声もあるようです。
そこで、この度、校庭芝生化に助言されたYさんに詳しい内容をお聞きしました。Yさんは、以前、ゴルフ場の芝生の管理の仕事をされていたいわば芝育成のプロで、今後、ボランティアで嘉川小学校の芝生の管理をしていかれるそうです。
芝生の植え付けは、6月20日に児童、保護者、地元住民の協力で行われます。芝生の種類は、ティフトン芝。ポット苗を50cm間隔で植え付けていくという鳥取方式が採用されます。
鳥取方式は、従来の芝生化と違い、除草や薬剤散布をしない必要最低限の維持管理により低コストで芝生を管理していく新しい手法で、多くの実績を上げています。
ティフトン芝は、頻繁に踏まれても強い特性があり、サッカー場、野球場にも採用されている芝です。
繁殖力が強いのも特徴で、3か月後の9月には、全面芝生で運動会の開催が可能だそうです。


ポット苗の植え付け風景


また、秋には、ペレニアルグラスというオーバーシード用の芝生の種をまき、冬の間も、緑を保つことができるそうです。
校庭が狭くて児童数の多い学校では、頻繁に踏まれる踏圧で芝が傷みやすくなるのですが、嘉川小学校は、児童数も少なくスポーツ少年団等の使用頻度も比較的少ないので傷みにくい好条件なのだそうです。
また、芝生管理では、水やりが重要なのですが、15個のスプリンクラーを地中に設置し自動で水やりができるシステムを完備するので均一な散水が容易にできるとのことです。水は、井戸を掘るので水道代は、かからないそうです。
これまで校庭緑化した学校から、「外で遊ぶ子供が増え、転んでもけがをしないので大胆に遊ぶようになり運動能力がUPした」「裸足で駆け回るようになったせいか偏平足の改善にも効果あった」また、「芝生化により土埃がしなくなり近隣の住環境が改善した」等の報告もあるそうです。
また校庭芝生化により学校行事以外でもグランドゴルフの利用やイベント等の開催も増え、地域コミュニティーの重要な場としての役割も果たしているようです。


校庭芝生化された学校



次回、平成26年4月号の記事提供は、山口銀行嘉川支店 松浦勉さんの予定です。乞うご期待!

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