なるほど 豆知識
H28.8月号 「40歳すぎたら大腸癌に注意」 ; 記事提供: 石川知明(石川石材工業(株))
癌と聞くと命に係わる怖い病気の1つですが大腸癌は特に早期発見で完治出来ます。
医者(いしゃ)では無いですが石屋(いしや)の私の実体験を元に少しお話しします。
①癌発見に至るまでの経緯
大腸癌は良性の大腸ポリープが悪性化し癌化する事が多いい様です。
一般に大腸ポリープの発見は健康診断で行う簡単な血便検査や肛門から入れる大腸バリウムや大腸カメラでの検査みたいです。
血便検査はポリープからの出血が無いと分かりませんが大腸カメラなら一発で発見、摘出が出来ます。
私の場合3年前位から毎年の健康診断で血便で引掛り当初は痔かもと思っていましたが、ポリープ持ち特有の黒い便並びに細い便が頻繁で出る様になり
チョッとヤバイかなと思い昨年の4月にD病院にて初の大腸カメラ検査を行いました。
大腸カメラは病院により検査の行い方が違う様でD病院(総合)は素のままで行われ私の場合、余りの痛みで検査を途中で止めてもらいました。
この痛みは人それぞれで痛みを感じない平気な人もいるみたいですが、調べてみると鎮静剤で眠っている間に行ってくれる病院も多く、その中でも評判の良いI病院(個人)にて再検査を昨年5月に行いました。
眠っている間に無事検査は終了し痛みも無く楽にポリープを摘出してもらいました。しかし1個2cm大のポリープが個人病院で入院施設が無い為に取れませんとの事で大きい病院を紹介しましょうと言われ、おまけにポリープも癌では無いから慌てなくても夏位までに何処の病院にするか決めて下さいとの事でしたので安心してしまい1年間放置してしまいました。
でぇ今年の4月にチョッとヤバイ気がしてA病院(総合)がI病院(個人)と同じ鎮静剤での検査で安心して臨みましたが余りの痛さに眼が覚めて検査は中断し予定に無い肛門から入れる大腸バリウム検査を行いました。
このバリウムは初体験でしたが痛みは無いので無事終了しましたが医師が2cmのポリープが3cmまで大きくなっていると脅かされ、すぐ次の病院を5月に紹介され私にとって最後の病院、宇部興産中央病院(消化器科)にて大腸カメラによるポリープ摘出を無事終わらせました。実は前のA病院と同じく途中で目が覚め思いっきり痛かったですが我慢させられて痛い思いをして何とか終わらせた感じです。
これで1年越しの大腸カメラ奮闘記(全ポリープ摘出)は何とか終わりました。ポリープの大きさは前の病院の誤診で2cmのままでしたが、問題は病理検査の結果が悪性癌でした。
②癌のステージ
ステージは、ステージ0からステージⅣまでの5段階に分類されます。
ステージ0に近ければ、まだそれほど進行していない初期の大腸がんだといえ、反対に、ステージⅣに近づくほど進行しているといえます。
ステージ0ならポリープの切除だけでOKですが、私はステージⅠの初期で粘膜下層に1mm浸潤していましたのでポリープのあった場所10cmの大腸と周囲のリンパ節を取る手術を勧められました。
先生のお話しでは転移の可能性はもの凄く低く、今回手術しなくても大丈夫かもしれませんが5年後、10年後の先を考えると手術をお勧めしますとの事で思いきって手術を受けました。
③入院・手術
6月に悪性癌と分かり早速、消化器科より外科にかわり7月12日より入院しました。手術は14日ですから12日初日は食事があると思っていましたが、まさかの絶食と下剤と24時間点滴のセットで入院生活がスタートしました。
不思議と点滴を打っているとお腹は空きません。でも周りの人の食べている音を聞くと辛いですね。
14日手術当日、朝8時30分に手術室前まで看護士と徒歩移動、ここで看護士とお別れし手術室の前室の扉が開き一人で中に入ります。
この時はさすがに心細くなります。中に入ると手術室看護士4人位が寄って来て手術台に行くまでも一緒に歩きながら準備させられました。
手術台に上がってからは先ず痛み止め様の細いチューブを背骨の近くに挿すのですが、中々良い位置が決まらず30分以上、麻酔科の先生がアズっていました。
背骨の近くに挿し込む為に意識が有る時に様子(痛み)を見ながら挿すので結構堪えました。その後は全身麻酔でグッスリです。
④術後・リハビリ
次の記憶は手術が終わって手術台よりベットに移される時に起こされ、まだ麻酔で頭がもうろうとしていましたが痛かった記憶はあります。
HCU(準集中治療室)に移動中に段差でベットが揺れる時も痛かったですね。
とにかく手術後2日間は痛くて全然眠れませんので時間の経つ速度が半端無しに永く感じます。3日目位から痛み止めが効いている3時間位は寝れる様になりましたが次の痛み止めが打てる2~3時間後までは我慢大会でした
。
3日からはリハビリでベットから起き上がり病棟内の廊下を歩く訓練も始まりました。まだ体は尿のカテーテル・お腹の中にはドレンパイプ・背中には痛み止め様のチューブ・点滴と4個も異物が体に刺さったままの不自由でリハビリしました。
4日目位には痛みもかなり治まって背中のチューブと尿管も外れ楽になって来ました。オムツもパンツに替えてもらったかな!流石に何も食べて無いから便は出ませんでしたが、水かお茶はOKになり次の日から少し水状の便が出始めました。
普通に順調なら食事も開始されますが、私の場合お腹の中の傷の治りが遅く食事開始が8日目になりました。入院してから10日間、絶食に耐えました。
食事といっても最初の2日間はおもゆ・流動食でマズイですが食事開始と同時に点滴とドレンパイプが外れ一気に身軽になり楽になりました。
後は出た食事を確りと食べて入院で落ちた体力をリハビリで回復すれば退院です。
当初2週間の予定が20日の入院生活になりましたが8月1日無事退院できました。
⑤今回の実体験で分かった事
日本人の癌の中で大腸癌による死亡率は高いですが、
大腸癌は早期発見、早期治療で100%近く完治します。
私も1年間、放置しなかったら大腸カメラだけで簡単に済んだと思います。
その為には定期的な検査は必須です。
しかし大腸カメラは医師の上手、下手で痛みの有無がかなり違ってきます。
鎮静剤を使っての検査でも下手がやれば途中で目が覚めます。
大腸カメラ検査を行う場合、しっかりとリサーチして評判の良い病院での検査をお勧めいたします。
大腸ポリープ自体を抑制するには毎日ヨーグルトを摂取すると良いらしいです。
私の知り合いに大腸ポリープの出来易い人がいましたがヨーグルトを毎日食べ初めてから1年後の検査ではポリープが1個も無かったそうです。
次回記事提供は、(有)おいはぎ峠 山根明徳さんの予定です。乞うご期待!
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