なるほど 豆知識

H30.8月号  「現代の物流のいろいろ」  ; 記事提供:岩谷臣吾((株)岩谷運送)

【物流(ぶつりゅう、英語: Logistics)】とは、
生産物を生産者から消費者へ引き渡す(空間および時間を克服する)ことである。
通(ぶってきりゅうつう、PD: Physical Distribution)の略。引用Wikipedia

 一言に物流と言っても社会には様々な物流があります。
日本郵便やヤマト運輸のような個人消費者に直接お届けする宅配サービス、船を輸送手段とする物流、列車を輸送手段とする物流、大量の在庫を管理し、受注出荷行う物流、例をあげるときりがありません。
 現代社会ではネット通販(EC)が台頭し、今まで小売店が行っていた販売活動がネット上でだれでも気軽に無人でほぼ無限ともいえる品揃えと豊富な在庫をもって、消費者が欲しい物を欲しい時に取得できる便利な世の中になっています。問屋、小売という中間業者を排除し、倉庫~消費者へ物が届く時代へと移行しつつあります。実際にアメリカでは通販の台頭により、最大大手のショッピングモールや遊具の小売り大手が倒産に追いやられています。
 しかしながら、日本の宅配事業は海外と比べ特殊で、非常に配送コストが高くなっています。原因は日本独特の文化が関係しています。海外では、時間指定を守れないユーザーにはペナルティーがありますし、商品も手渡しだけでなく、庭へ投げ込みで完了したりと、日本に比べれば雑な環境と、きっちりとした料金システムによって運営されています。日本全体の生産人口もピークの半分以下となり、通販は来客型の販売システムよりも物流に負荷のかかる宅配型販売システムです。いつまでこのサービスが継続可能かは疑問があります。特に人口減少が著しい地方では都心に比べ販売数も少ないうえに、人口密度が薄いので非効率な物流となります。すでに、地方都市の経済システムは、ほぼ大手チェーン等の進出により崩壊しています。
 何の商売をするにしても、商品を製造若しくは仕入れをし、お客様(企業or個人)の手に届いて初めて売買が成立します。物流に乗せる品物、その数量、その価値を踏まえ、物流をアウトソーシングするのか、自身で運ぶのかしっかりと考えうまく商売が成立する物流システムを構築しましょう。





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