なるほど 豆知識

R3.3月号  「上手な換気の方法」        記事提供: 戸川秀樹((有)戸川工務店)

上手な換気の方法

換気の必要性
 コロナ過の中、1年以上が過ぎ 私たち事業者もさまざまな感染予防対策をしながら営業を続けていること思います。
 そんな中、有効な対策として挙げられるものの1つに、室内換気があります。
閉めきった室内では、空気が屋外に出にくいため、汚染物質がずっと室内に滞留したり、増えたりしたままの状態になってしまいます。
 新型コロナウィルス感染症の感染予防のための「新しい生活様式」の中で、日常生活で「こまめに換気」をすることが大事だと言われています。

エアコンや空気清浄機の落とし穴
「エアコンには除菌効果があるし、空気清浄機を使っている」と言う理由で、換気は必要ないと思っている方もいるようですが、エアコンは、室内の空気を循環させるもので、外の空気を入れ換えてはいません。

24時間換気の活用
 2003年7月以降に建てられた建物には、24時間換気システムの設置が建築基準法で定められています。これは、換気の義務付けや建材の規制によってシックハウス症候群を防ぐことが目的でした。

 24時間換気システム(室内の空気全体を2時間に1回、換気できる設備)の種類
   第一種換気:給気(機械)→ 排気(機械) オフィスや店舗に多く見られる
   第二種換気:給気(機械)→ 排気(自然)
   第三種換気:給気(自然)→ 排気(機械) コスト面から一般住宅に多い

 しかしながら、せっかく24時間換気システムがあっても、外気が入ってきて寒いからといった理由で給気口を閉じたままにしたり、排気設備のスイッチを切ったままの状態が多いそうです。給気口は開けて、基本的には24時間換気システムは常時スイッチを入れた状態にしておくことが大切です。

上手な換気とは
 とはいえ、24時間換気システムを活用したとしても、推奨される換気頻度に満たない場合もあります。
 そこでやはり、定期的な窓開け換気を併せて行うことが重要です。今の時期は、室内と室外の温度差が大きく、暖かい空気が冷たいところに出ていこうとするので、窓を開けると空気が自然に流れやすくなります。また窓を開けて換気をする時は、1か所の窓だけでなく、対角線上にある窓やドアを開けることで空気の通り道ができて効率的な換気ができます。さらにはキッチン・浴室・トイレの換気扇を回して出口にしてあげればもっと効果が上がります。
 目安としては、「1時間に、5分の換気を2回」と言われています。

 上手な換気をすることで、新型コロナウィルス感染症の不安を減らして、安心、快適に暮らしましょう。



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